医療電卓
TDS(Tobacco Dependence Screener)

ニコチン依存症スクリーニングテスト

※禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつ等の症状が出現している状態。

TDS スコア

 

 点


 

5点以上でニコチン依存症が考えられる


ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)について

保険の対象になるかどうかを判断するために、TDS(ニコチン依存症スクリーニングテスト)という検査が使われます。これは、WHO(世界保健機関)やアメリカの精神医学会が作成した診断基準(ICD-10 や DSM)に基づいて作られたテストで、医学的な視点からニコチン依存症かどうかを診断するために開発されました。1998年に厚生省が行った「喫煙と健康に関する調査」でも使われています。

このテストは、全部で10個の質問からなっています。各質問に対して「はい」と答えると1点、「いいえ」は0点で計算し、合計点を出します。質問が自分に当てはまらない場合も0点とします。

スコアは0点から10点の間で、合計5点以上ならニコチン依存症と判断されます。このテストは日本人を対象に研究されており、他の標準的な診断方法と比べても、診断の正確さ(感度)が95%、間違って診断しない精度(特異度)が81%と、とても信頼できると報告されています。

一方で、FTND(ファーガストローム・テスト)という別のテストもありますが、これは主に身体的な依存度を簡単に測るもので、精神的な依存についてはTDSほど正確ではありません。特に、ニコチンを薬物依存として捉えて診断する場合は、TDSの方がより適しているとされています。

1問チェックにつき、1点加算する。

禁煙治療のための標準手順書 第8.1版(日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会)