心嚢液は、心臓を包む心膜の内側にある少量の液体で、心臓の動きを円滑にし、摩擦を軽減する役割を果たす。
通常は15~50ml程度存在するが、病的に心嚢液が増加すると、心タンポナーデなどを引き起こすことがある。心嚢液の増加は、感染症、心臓外傷、悪性腫瘍などが原因で起こり、重症の場合は心膜穿刺などで排液が必要となる。